本記事のポイント
- 志望企業・内定獲得企業の情報確認してますか?
- 疑義注記・重要事象の意味とは
- 改善する場合もあるが相応のリスクもある
- リスクを把握したうえでの入社はあり
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志望企業・内定獲得企業の情報確認してますか?
ある企業から内定をもらったんですが、本当にここに就職しても大丈夫なのか内定ブルーになりました・・・。それで遅いながらも四季報を見たところ下の方に「疑義注記」と書いてありました。どういう意味でしょう?
皆さんの志望企業・内定獲得企業の情報は四季報に載っていますか?もし載っているのであれば、 一度だけでもいいので記載を確認してみましょう。ひょっとしたら重大な事実が隠されているかもしれません・・・
疑義注記・重要事象の意味とは
疑義注記とは、「継続企業の前提に関する注記」のことです。
企業が将来にわたって事業を継続するとの前提を「ゴーイングコンサーン」といいます。着実に売上高や利益を伸ばし続けることができれば、倒産することなく半永久的に会社を経営することができますよね。
しかし、連続した赤字や売り上げの著しい減少などにより事業の継続に問題が生じた場合、すなわち倒産の危険が生じた場合には財務諸表などに注記することが義務付けられています。
企業が前触れもなく急に倒産したらその影響は計り知れないため、事前に周知しているということです。
現時点で注記されている企業の例を挙げると
- ペッパーフードサービス(いきなりステーキを運営)
- 鉄人化計画(カラオケの鉄人を運営)
- ジャパンディスプレイ(中小型液晶パネル大手)
- テラ(東京大学医科学研究所発のベンチャー企業)
などに注記があります。
ちなみに重要事象とは、「継続企業の前提に関する重要事象」のことです。意味合いとしては、疑義注記が付くほどではないものの倒産リスクがあるといった記載ですね。
こちらも例を挙げると
- RIZAPグループ
- 幸楽苑ホールディングス
- アンジェス(大阪大学医学部発の創薬ベンチャー企業)
などなど・・・
改善する場合もあるが相応のリスクもある
ここで注意して欲しいのですが、疑義注記が付いているからといって必ずしも倒産が秒読みになっているとは限りません。あの東芝も数年前は疑義注記が付いていましたが、現在は復活しており、注記がなくなっています。
ただ、逆に疑義注記や重要事象が付いていて、業績が改善せず倒産したり上場廃止となっている企業も多くあります。
知らずに入社して、実は倒産の危機に陥っているという事態は避けたいですよね。就職は人生の一大イベントなので、事前に危ないことを察知して回避する方が賢明でしょう。
リスクを把握したうえでの入社はあり
勿論、それでも事業内容に魅力を感じていてどうしても入社したい、もしくは他に内定先がなく就職浪人もできないことからやむを得ず入社する、などの事情もあることでしょう。
その場合は、いざ倒産しても大丈夫なようにスキルを磨いたり、転職を視野に入れつつ働きましょう。しっかりとリスクヘッジできていれば急な出来事にも対応しやすいです。
貴重なお時間の中、本記事をご覧いただき本当にありがとうございました!
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