こんにちは!いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。
前回の記事では、公務員試験で出題される分野について解説しました。
範囲が広すぎると感じた方は多いと思います。
現に勉強している受験生も、主要科目以外の教科をどれくらい力を入れて勉強すればいいか分からず困っている人が多いです。
しかし、方針を間違えると後々取り返しがつかないくらい他者と差が広がってしまう可能性があるのでここは要チェックです!
さて、勉強すべき分野の結論ですが
教養科目 文章理解、数的処理、時事
専門科目 法律系、経済系、政治・行政学系
の主要科目のみです(ここでは文章理解、時事、政治・行政学系は準主要科目とし、数的、法律、経済の主要科目に準じる科目とします)。
それ以外の科目は基本的に勉強する必要はありません。
特に、配点の少ない社会科学、自然科学、人文科学は非常にコスパが悪いのでノータッチ推奨です。
範囲の科目沢山あるのに、そんなことある?
と思うのはもっともなので、国家一般職と地方上級試験の出題範囲及びその割合を見てシミュレーションしてみましょう。
国家一般職試験(行政職 大卒程度)
※色付きの部分が勉強すべき分野の科目
このように、勉強すべき分野の問題数は、基礎能力試験では
文章読解(11問)、数的処理(16問)、時事(3問)の合計30問
専門試験では法律系(20問)、経済系(10問)政治・行政学系(10問)の合計40問です。
一部の範囲だけ7~8割取れれば他が0点でも合格可能
仮にこれらの分野で8割正解できたとすると
基礎能力試験では24問、専門試験では32問獲得となり
全体で見ると56点取得の約68パーセントに正答したことになります。
この点数は過去数年間の1次試験合格ラインを見ても、全て余裕で突破できている点数です。
なお、実際には専門試験の方が基礎能力試験よりも比重が重くなる傾斜がかかっているため、専門試験の方が高い点数をとれているこのパターンではさらに得点が上がることになります。
また、8割ではなく7割しか正解できなかったとしても、同じように計算すると、全体で49点取得の約61パーセントに正答したことになります。
この点数だと当落線上にはなってしまいますが、
- 問題が比較的難しく他の受験者も点数が取れない年
- 行政北海道、行政東北、行政沖縄など合格ラインが他より低い管区
であれば問題なく突破できてしまう点数です(国家一般職試験は行政関東甲信越などブロックごとで試験を実施しており、合格ラインが異なりますが、出題される試験問題は同じです。)。
続いて県庁や政令指定都市の採用試験である、地方上級試験です。
地方上級試験
※地方上級試験は全国型、関東型など色々な種類がありますが、ここでは大部分の自治体が採用している全国型を参考ケースとしています。
これをみると、国家一般職試験と比べると分野が多少ばらけているのが分かりますね。
ただこれも基礎能力試験では
文章読解(9問)、数的処理(16問)、社会(時事 4問)経済(3問)政治(1問)そして法律(3問)の合計で36問
専門試験では法律系(13問 他の試験と被りにくい労働法や刑法を除く)、経済原論(9問)、政治学系(4問)の合計26問です。
国家一般職試験と同じように8割正解できたとすると
基礎能力試験29問、専門試験21問獲得となり計算すると
→90問中約51問正答の約57パーセントとなります。
公務員試験は全体の6割前後取れていれば一次試験を突破できる
地方上級の場合一次試験合格ラインは各自治体により異なります。
そのため確実なことは言えませんが、高倍率な自治体を除いて5~6割とれていれば合格できるため上記の点数で1次試験は十分に突破できます。
信じられないことですが、私の地元の自治体では1次試験の成績が4割だったにもかかわらず突破でき、内定をもらった人が複数いました(笑)
また、今回はその他の科目が0点だと極端な仮定をしていますが、日本史や物理が全く分からず全て勘でマークしたとしても5分の1の確率では正解するので、本試験ではもう2~4点くらいは取れます。
これらを見て分かるように、特定の科目が明らかに出題割合が多く、そこで確実に7~8割とることができれば国家一般職試験と地方上級試験の1次は合格圏内なのです!
○○科学はコスパが悪い上に勉強意欲が削がれる
出題割合を見ても分かるように、社会科学、自然科学、人文科学はそれぞれ1,2問しか出題されていないですよね。
ここで一旦高校生だった時を思い出してみて下さい。
物理、化学、生物、日本史、世界史・・・
得意でしたか?頑張って勉強しましたか?センターは何点でしたか?・・・勉強するのは好きでしたか!?
特に好きだったかどうかは肝心です。嫌いな科目を勉強しようとすると勉強自体が嫌になり、なんだか主要科目の勉強も進まなくなってしまうことが多いです。
仮に頑張ったとしても1問か2問・・・
皆さんが高校の時、理科や社会を勉強したのは配点が多く避けられない科目だったからではありませんか?
センター試験であれば900点中100点の配点なので、10%を超える比重です。
一方公務員試験では80(90)問中多くても2問!
考えるまでもなく比重は低いですよね。
勉強すること自体が息抜きになるのでなければ、最初から捨ててしまう方が利口だと言えます。
社会科学は例外?
○○科学の中でも、社会科学だけはノータッチ推奨の意味が異なります。
社会科学で出題されるのは 政治、経済、法律、社会、などの科目です。これって実は
- 政治、社会 = 政治・行政学系科目 +時事
- 経済=経済系科目 +時事
- 法律=法律系科目
なんですね。なのでわざわざ勉強しなくても主要科目さえ勉強が進んでいれば解けてしまうんです。
社会科学はかるーく問題を解き、どうしてもわからなければ暗記してしまうくらいのスタンスで臨みましょう。
まとめ:効率の良い勉強を!
公務員試験ではやらなくていい勉強、無駄な勉強が落とし穴のように待ち構えています。
時間があり、やる気さえ持続するのであればすべてに手を付けてもいいのですが、あいにく時間は有限ですし、やる気は自分でもびっくりするくらいすぐなくなります(笑)
現実的に考えて適切な勉強をしていきましょう!
次回の記事からは、いよいよ効率の良い勉強法について解説していきます。
公務員試験の問題は決して難しくありません。試験まで半年以上あり、正しい勉強法ができていれば1からのスタートでも各科目で必ず8割獲得できるようになります。しっかりと勉強法について学んでいきましょう。
最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。
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