【公務員試験】教養試験と専門試験の異なる心構えについて【現職公務員が解説】

公務員

皆さんこんにちは。公務員の赤木です。

釈迦に説法ですが、公務員試験には一部の試験を除いて教養試験(基礎能力試験)と専門試験がありますよね?

なので公務員試験受験生はその両試験を勉強しているわけです・・・が!教養試験と専門試験では勉強方法や試験本番での心構えが全く異なるものだということをご存知ですか?

これを理解せずに漫然と勉強してしまうと模試や本試験で点数が思うように伸びません。

本記事では両試験の違い、心構えについて解説します。

教養試験は時間、専門試験は知識

では、受験者が多い国家一般職試験と地方上級試験を例として見てみましょう。

国家一般職試験(行政職 大卒程度)

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※解答時間 教養試験2時間20分・専門試験3時間

地方上級試験(全国型)

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※解答時間 教養試験2時間30分・専門試験2時間

専門試験は知識が全て

国家一般職試験の3時間に対し、地方上級試験における解答時間は2時間となっています。

2時間は一見短く思えますが、実際に模試を受けてみると時間に間に合わないことはまずありません。

これは、専門試験で出題される問題が「知っていれば解くのは一瞬」「知らなければ考えたところで解けない」問題がほとんどなので、解ける解けないにかかわらず時間を使うことが少ないからです。

なので、計算に時間をかける必要がある経済学を除いては、自分が知識をインプットできているかが勝敗を分けます。

つまり、勉強を始めてすぐは歯が立たないものの、地道に問題集を回して条文や学説などの知識を入れていけば点数もそれに比例して伸びていきます。

知識がちゃんと定着すれば、毎回8割以上正答することも十分可能でしょう。

教養試験はスピード命

一方、教養試験は全く異なります。

数的処理や文章理解の多くの問題は、解くのにどうしても時間をかけなくてはならないものばかりです。

そして1問あたりにかけられる時間は

  • 40問を2時間20分で解く国家一般は 3.5分
  • 50問を2時間30分で解く地方上級は 3分

もし、数的処理で3問分からない問題があったとして、それぞれに10分近く使ってしまったらもう完答することは難しいでしょう・・・。

よって、教養試験においては「問題が解けること」も大切ですが、それ以外に「素早く解く」「分からない問題は捨てる」といったテクニックも重要になります。

特に「分からない問題は捨てる」は勉強途中だと軽視される傾向があるので要注意です。

よくある勘違い「本番に弱いタイプ」

数的処理を勉強しているものの点数が伸びない

しかし模試を見直し、じっくり考えたら全て自力で解けた

→「自分は、勉強はできるのに点数が取れない本番に弱いタイプだ!」

これは半分正解ですが、半分間違っています。

たしかに、あがり症で試験本番になると頭からやった事が抜けていってしまう人は本番に弱いタイプと言えるでしょう。

ですが、「素早く解く」「分からない問題は捨てる」といったテクニックを上達させる努力を怠り、単に「問題が解ける」ようになることだけを目的として問題集を回している場合は、「本番に弱いのではなく結局勉強不足」なのです。

教養試験を勉強する際は、是非単なるインプットだけで終わらず、こういった点も意識したうえで勉強をしてみてください。

教養(数的処理)の点数を伸ばす勉強は以下の記事を参照してください。

まとめ

このとおり、専門試験と教養試験は制限時間が異なる上問題の性質も全くの別物なので、教養試験を専門試験と同じように漫然と勉強すると「分かるのに時間がないから解けない」状態に陥ります。

さらに、人によってはそのまま勉強方法の誤りに気づかず、知識不足のせいだと勘違いして点数の伸びない無駄な勉強を続けてしまう可能性もあります。

勉強がある程度進み模試を受けるようになってきたら、教養試験と専門試験の性質が違うことを頭に入れ、時間配分や解き方を工夫してみましょう!

最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

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