数的推理の攻略法
こんにちは、現職公務員の赤木です。
皆さんは数的推理、ちゃんと勉強していますか?
これは行政職の公務員受験生あるあるなのですが、判断推理と比べ、数的推理に過度な苦手意識を持っている人が多いです。これは数学を勉強しないor重点的に勉強する必要がなかった文系出身の学生が多いからですね。
ですが、数的推理は判断推理と同様配点が高く、教養科目で安定した得点を取るためには避けては通れない分野です。
もっとも、幸いなことに数的推理は数学的要素がありますが、必ずしも答えを導き出すために計算する必要があるわけではないんです。なぜならばこれまでの算数・数学で求められたように計算式を書く必要は一切なく、5択から答えをマークできさえすればいいからです。
例えば、数的推理の頻出問題である平均算の場合、もちろんx,yを使う数学的解き方もできますが、数的試験特有のテクニックである天秤の考えを使い答えを導き出すこともできます。
平均算は中学受験の難問として知られていますが、式を書かずにテクニックを使えば1分程度で簡単に答えを出せる問題も多いです。
なので、数的推理に苦手意識があるうちはこのようにテクニック次第で簡単に解ける問題と、ちょっと習得に時間がかかるものの2回に1回は試験で出題されるような頻出問題から勉強していきましょう。
試験でちゃんと点数が取れる、という自信が数的推理に対する苦手意識を払拭してくれるはずです!
優先して勉強すべき分野の紹介
それでは、こちらの「判断推理の頻出範囲・得点源分野の記事」と同様、頻出度・難易度を分野ごとに5段階で評価し(難易度は5が簡単)、それらを総合的に考えたおすすめ度3以上のものを紹介したいと思います。
数的処理そのものの勉強方法や心構えについては以下の記事をご覧ください。
仕事算
- 頻 出 度 3
- 難 易 度 4
- おすすめ度 4
解き方を知っているかどうかが勝敗を分けるため、しっかりマスターしておきたい。仕事算の応用であるニュートン算も、見た目ほど難しくはないので勉強しておくのが吉。
平均算・濃度
- 頻 出 度 4
- 難 易 度 3
- おすすめ度 4
これも知ってさえいれば瞬殺できる問題が一定数あるため、少なくとも基礎は勉強しておくべき。応用問題は余裕ができてから取り組んでも十分間に合う。
歴算
- 頻 出 度 2
- 難 易 度 5
- おすすめ度 4
頻出ではないが、知っていれば一瞬で解け、知らないと時間を食うタイプの問題。問題自体は簡単なものが多いので、軽くは勉強しておきたい。
【重要】約数・倍数・整数
- 頻 出 度 5
- 難 易 度 5
- おすすめ度 5
地方上級ではほぼ毎年出題されている常連分野。他の分野にも通じる基礎中の基礎であるため、必ずマスターすること。
整数解・不等式
- 頻 出 度 3
- 難 易 度 4
- おすすめ度 4
xyを使って解く、数学とも言える問題が出題される。しかし内容は中学生でも解ける簡単なものばかり。一方、計算式を立てれないと時間のかかる総当たりで解くしかなくなるため、多くの問題に触れておくことが大切。
魔法陣
- 頻 出 度 3
- 難 易 度 4
- おすすめ度 4
出題頻度は高くないものの、知っていれば一瞬で解ける問題ばかり。数学というよりはパズル的な要素が強いため、時間がある時に気分転換がてら勉強しておこう。
比・割合
- 頻 出 度 3
- 難 易 度 4
- おすすめ度 4
様々な解法があり、問題によって解法の使いやすさが変わる。よってより多くの過去問を解いた経験がその差を分ける。
剰余
- 頻 出 度 3
- 難 易 度 3
- おすすめ度 3
総当たりでも解けないことはないが、計算して素早く終わらせることができれば他の問題に時間を割くことができ、有利となる。
【重要】速さ
- 頻 出 度 4
- 難 易 度 5
- おすすめ度 5
計算式を立てる数学的な解き方が一般的だが、数的テクニックであるダイヤグラムや比を使えば1,2分で解き終わる問題も多い。簡単な解き方を知っているかどうかで地味に差がつく分野。
旅人算・通過算・流水算
- 頻 出 度 4
- 難 易 度 2
- おすすめ度 3
比を使えば解ける問題と、愚直に計算しなければいけない問題が混在している。本試験では、比を使えず計算が難解な問題であれば後回しにする、捨てる方がベター。そして、その判断をするためにある程度勉強しておく必要がある。
【重要】場合の数
- 頻 出 度 5
- 難 易 度 5
- おすすめ度 5
超サービス分野。頻出、簡単、確率の問題を解くために欠かせない、と勉強すべき要素が3拍子揃っている。問題を見てからすぐに図や数式を書けるかでかかる時間が変わるため、是非とも最速で解けるようパターン化したい。
【重要】確率
- 頻 出 度 5
- 難 易 度 3
- おすすめ度 4
どの公務員試験でもほぼ毎年出題されているため、避けては通れない分野。難しい問題も多いため、本番で悩んだらスパッと諦める判断ができるようになりたい。
数列・n進法
- 頻 出 度 3
- 難 易 度 3
- おすすめ度 3
難しい問題を除いて、セオリー通りの解き方で解ける問題が多い。ひとまず基礎問題を勉強し、応用問題は余裕ができてから勉強しなおそう。
三平方の定理
- 頻 出 度 4
- 難 易 度 4
- おすすめ度 4
ザ、数学。これまでの積み重ねが顕著に影響する分野。どうしても苦手意識が消えず抵抗がある場合は基礎だけ押さえよう。
相似・面積比・体積比
- 頻 出 度 3
- 難 易 度 3
- おすすめ度 3
三平方の定理と同様。そこそこ出るため、基礎はマスターしたい。
その他図形全般
- 頻 出 度 3
- 難 易 度 2
- おすすめ度 3
どの試験でも基本1問以上は出題されるが、解けなくても8割取ることはできる。ある程度の素養がないとコスパが悪くなる範囲のため、図形が得意でない人は諦めて勉強しない選択肢も一法。
まとめ 自分に合った頻出分野から勉強していこう
上記の難易度はあくまで一般的なものです。人によっては、多くの人が難しいと感じる分野が得意という方もいることでしょう。
もう一度言いますが、数的処理を勉強していくうえで一番大切なのは、試験でちゃんと点数が取れるという自信をつけることです!
問題集を前から順に解いていくのではなく、まずは自分に合った頻出分野から勉強し、徐々にできる範囲を増やしていきましょう。
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
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